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設計担当ブログ

2019/01/14

こんにちは。
設計の中込です。
今年もよろしくお願いいたします。

前回からの続き。住まいを語る。
今回は「継承」。

急に難しそうな題目にしましたが、
最近、特に「意思を継ぐ」というか、「思いを引き継ぐ」というか
そういう事を考えたり、意識したりする事が多くなりました。

年明けにNHKの番組で、サクラダファミリアの特集番組を見ました。
見られた方いらっしゃりますか。なかなか面白かったです。
サクラダファミリアは言わずと知れた、アントニオガウディが設計し、
未だ建築工事中のスペインバロセロナにある教会建築です。
もう130年も工事をしている未だ完成しない建築です。

その建設工事の歴史の中では、スペイン内戦があり、
ガウディが残した図面を紛失しながらも、
その弟子たちが、意思を引き継ぎ、残された資料の断片から、
ガウディは何を思い、何を考え、何をしようとしていたのか
真剣に考え、そこに妥協のない、じっくり検討に検討を繰り返し、
しっかりとした答えを導き出し、工事を進めていく様子が紹介されて
いました。

今まさに工事に着手したというイエスの塔。
石でつくられた建築としては世界一高い教会建築になるそうです。
その塔内部の仕上げ、タイルとステンドグラスのデザインを、
日本人彫刻家の外尾悦朗さんが取りかかっている
映像がなんとも素晴らしかったのです。

外尾悦朗さんは、サクラダファミリアの主任彫刻家であり、
10年以上前になりますが、日本に来日された際、
講演会でお話を聞いた事があります。

まさにガウディの意思を引き継いだ、もう今は
スペイン人にしか見えないくらい、ガウディと共に生きている
本当にすばらしい方です。

ガウディの残した小さな記録の断片、
ガウディが研究していた色の研究、
グラデーションの研究、
そこから答えを見つけます。

もともと自然界は天然のグラデーションで彩られている。

自然の色には境目がない。人間が作ったものには境目がある。

境目のないグラデーションで彩られた世界にイエスの塔の
答えを見出します。

日本に来日され、講演会で外尾悦朗さんがお話された
内容で忘れられない事があります。

ガウディがある雑誌か何かの取材の記者に、「あなたの師は誰ですか」と
聞かれた際、大きく外を指さしたそうです。

「…師は自然である。」という事だそうです。

ガウディは自然から、すべてを学び、あの有機的な曲線の数々の
独創的で優美な名建築を生み出しました。

その事があったので、自然界の天然のグラデーションがイエスの塔の
答えであるという外尾悦朗さんのお話が、見ているこちら側もすごく
納得できるものであったのです。

40年を費やし、やっと見つけた答えという言葉も重みがあり、
感動しました。

いや~~~素晴らしいですね。

年明け早々から何か真理というか、本質というか、本物というか、
そういったモノを感じさせてもらいました。

住宅も同じだと思っています。

世代が変わっても住宅はその家の魅力とか、
居心地とか、美しい佇まいとか、そこに込められた思い
みたいなものは、引き継がれ、世代が変わっても
変わらない良さは、継承されていくのだと思います。

それは必ずしも物質的な形でなくても、思想や
思いでも良いのだと思います。

そういった残るモノ、継承されるモノを
つくっていかなければと改めて思わせてもらいました。

続きは次回。

2006sakurada

もう12年ぐらい前に訪れたサクラダファミリアです。
2026年には完成予定との事です。
いつかまた完成したイエスの塔を見に行ける日を
楽しみにしたいと思います。

中込

 

 

 

 

 

 

設計担当ブログ

2018/12/03

こんにちは。設計の中込です。
前回からの続き。住まいを語る。
今回も北欧で出会ったひかりの美しさを
感じた建築のご紹介になります。

住宅もそうですが、建築には自然のひかりが不可欠。
ひかりによって空間は息づき、生命感を帯びます。

そのひかりを特に感じた北欧の建築は、
ひかりへの憧憬と渇望から、
他の国にはないひかりの扱いがとても上手な
建築が多数あるのだと思います。

ひかりは直接そのものよりも、
ひかりで照らされた空間、
素材、陰影が、美しく、
またなにより居心地の良さを空間に
もたらしています。

そんなひかりに着目してご覧いただきたい建築です。

ご紹介する建築は、
フィンランドのユヴァスキュラにあるセイナッツァロの村役場、
1953年にアルヴァアールトが設計した、
アールトの最高傑作とも呼ばれている
ヒューマンスケールの愛らしい村役場です。

スケール感がよく、居心地のよい
こんな役所いいなぁ~と
思わせてくれる建築です。

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どこを写した写真だかわかりますか。
ハイサイドライトで照らされた板張りの天井を
写している写真です。
(…広角レンズが安物で、ゆがんでおりますが。)

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ひかりに照らされた天井板張りは、
とても好きです。
木にスポットライトが照らされ、
木の表情が浮き彫りになり、
活き活きとした素材の良さを
感じる事ができるからです。
陰影も素敵ですね。

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素焼きのレンガに強いひかりがあたり、
色の濃淡ができています。

アールトはレンガを自然素材として取られていたようです。

風化すると自然素材と同じように風化し、
癖がなくなり、自然と一体になる感じが
するからだそうです。

この村役場はレンガだらけの建築です。
イタリアの中世の街並みにも影響を受けているようです。

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いや~いいんです。
これだけ素材感剥き出しでも、
飽きが来なく気持ちの良い空間です。

とくにアールトの建築では、
北欧の貴重な自然光を十分、
部屋の奥へと導く事ができるよう、
ハイサイドライトを多用しているようでした。

日本では、メンテナンス、
特にお手入れ面で少し難がある為、
計画の際には、熟慮が必要ですが、
ここではそれを吹き飛ばすぐらい、
とてもいいんです。

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こちらは役場の議会場です。
唯一ダイナミックな空間。
木組みの天井。
蜘蛛の巣のような天井にある
トラスが有名な空間です。

いいひかりを感じます。

特に気持ち良さを感じて頂きたい
写真はこちらです。

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上部からのやさしく、ふりそそぐような、
ひかりに照らされた座席は
何とも居心地がよさそうです。

さらに湾曲した木のベンチがいい感じです。

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エントランスロビーの写真です。

窓を覆ったツタがいいグリーンカーテンに。
気持ちの良い明るいグリーンを感じる空間。

この村役場の魅力はひかりだけではないのですが、
今回はひかりに絞ってご紹介させていただきました。

ひかりを意識すると普段なにげないところに
潜んでいたり、この時期、この時間帯に
あるこの方角のひかりがとてもいいんだ
という事に気づいたりします。

ひかりを意識すると
建築がより深く、興味深く
感じていただけるかと思います。

偶然出会った美しいひかりを、
偶然ではなく、必然として計画し、
設計するのが、匠です。

建築は深い。
…深すぎる。
…だからおもしろい。

続きは次回。

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中込

設計担当ブログ

2018/10/29

こんにちは。
設計の中込です。
前回からの続き。住まいを語る。

今回も引き続き、北欧から。

北欧は冬の日照時間が短く、
暗い時間が多い特別な場所性をもった事が起因して、
暗い時間でも豊かに生活が営まれるよう、
数々の美しい照明器具が生まれたという事を
前回お話させていただきました。

北欧ではひかりが、とても貴重で、重要な要素。

もしかすると日本以上に、ひかりに対して
意識の高い文化をもった国かもしれません。

そんな北欧で出会った建築のひかり。

ひかりの美しさを特に感じた建築を
ひとつご紹介させていただきます。

ひかりに注目してご覧頂ければと思います。

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1941年完成のエリック・ブリュックマン設計の復活の礼拝堂です。
フィンランドのトゥルクにあります。
北欧ロマンチシズムの傑作と言われている教会です。

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天井の曲面にうつるひかりの濃淡。

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壁にくり抜かれた開口部から入るハイサイドのひかり。
やわらかく、ぼやっと空間を包み込むように。

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室内に差し込むひかりが作る景色。

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ひかりと空間がつくる落着いた場所。

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ひかりと景色がつくる一体感。

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ひかりと木々がつくる安堵感。
ひかりがとても美しい場所です。

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続きは次回。

中込

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